為替相場は年中一緒ではなく、夏時間と冬時間が存在し、その時間によって相場の動き出しが1時間早くなることで、夏時間を導入していない日本との時差の広がりでチャートにも少し影響が出てきます。
チャートを見ていく上で、見過ごされがちですが時間の感覚はとても重要です。
価格の動きばかりに注目しがちですが、時間帯の横軸の意識も当然チャートには存在します。
今回は、この時間の感覚の違いについてまとめたので紹介していきます。
この記事を読むことでFX相場においての時間の大切さを感じていただきトレードに活かしていってもらえれば幸いです。
「世界のトレーダーはいつ参入してくるのか」
「何時にどんなイベントが起きているのか」という時間の意識を身につけてください。
もくじ
1.為替の始まりは日本時間で朝の6時から
2.ロンドン時間が16時から始まる
3.ニューヨーク時間が22時から始まる
4.ニューヨークオプションカットが23時に変わる
5.ロンドンフィキシングが24時になる
6.指標発表が1時間ずつ早くなる
7.MT4の表記自体は変わらない
8.まとめ
1.為替の始まりは日本時間で朝の6時から
夏時間は朝6時から
冬時間は朝7時から始まる
FXは24時間トレードが出来るので、どこで市場が終わるのかという、一日の境界線は曖昧ではありますが、日本時間の土日明けの月曜日のトレード開始時間では、明確に影響してきます。
ですが、早朝はスプレッドが広がりやすく、元々、ボラティリティも小さい早朝にスプレッド広く、期待値の高いトレードはしにくいのが現状ではあります。
市場オープンから、1時間ほど経過すれば、スプレッドも落ち着きがでてきて、夏時間では7時頃から、冬時間は8時頃から、為替に動きが出てきます。
長期足である、日足は世界中のトレーダーが注目していると言われており、夏時間は冬時間より1時間早く日足が確定するので、1時間早く起きて今日1日の戦略を立てる方も少なくないかもしれません。
2.ロンドン時間が16時から始まる
夏時間は16時オープン
冬時間は17時オープン
欧州と米国はともにサマータイム適用なので時間差に大きく広がりはありませんが、サマータイム適用がない日本と適用中の欧州で開場の時間差が変化してきます。
午前中の主な日本時間と言われる朝から夕方までの時間帯に比べ、比較的チャートが動き出しやすい時間帯なのが、ロンドン市場のオープンからです。
ですので、ロンドン市場オープンの開始の1時間ほど前からチャートの動きを確認しておくこともおススメです。
ちなみに、このロンドン市場オープン前の時間帯では順張りより逆張りが有効になることが多いと言われていますが、その理由としましては、まだ市場参入者が少なく動きが明確になっていないことからでもあります。
3.ニューヨーク時間が22時から始まる
夏時間は22時から
冬時間は23時から
CME取引所の始まる時間が22時からになります。
CME取引所とは、アメリカの商品先物取引所及び金融先物取引所のことで、日本で言う東京証券取引所に近い場所です。
世間的にはニューヨーク時間と言われていますが、このニューヨーク時間は世界中の取引量が一番多くなる時間になりますので、ボラティリティも自然と増え動きが活発な時間となります。
トレンドが発生しやすい時間帯でもあります。
そのため、トレンドに沿った順張りをトレードスタイルとする方にオススメの時間帯となります。
4.ニューヨークオプションカットが23時に変わる
夏時間は23時から
冬時間は24時から
ニューヨークオプションカットとは、外国為替市場の「通貨オプション」の権利行使の最終締め切り時間のことになります。
別名カットオフタイムとも呼ばれておら、日本時間の夏時間は23時、冬時間は24時にほぼ毎日権利行使のオプションが存在しています。
もちろん毎回、オプションカットが機能する訳ではありませんが、時間帯として大きく為替が動くことがあるので、意識しておくことが大事です。
5.ロンドンフィキシングが24時になる
夏時間は24時になる
冬時間は25時になる
ロンドンフィキシングとは、ロンドンでの対顧客向けレートが決定される時間のことになります。
日本で言えば、仲値のことになります。
この時間は、全世界から大量の取引が集中する時間になってきます。
そのため集中して大きく動きやすい時間帯となりますので、この時間からポジションを持つというよりも、ポジションを保有している方は予め意識しておきましょう。
6.指標発表が1時間ずつ早くなる
指標発表によるチャートの動きは注意深く意識しておきましょう。
テクニカル分析での取引をしている方には、まさかの動きで逆行するということもあるので、特に大きな動きが予想される経済指標は特に注意しておきましょう。
なかには、指標の大きな動きを狙う方もおりますが、ギャンブル要素もあり命取りになることも多いので、無理に大きな指標時にポジションを持つことはオススメしません。
その日のポジションを持つ前に予めその日の経済指標をチェックしておくことは必須です。
指標発表カレンダーは、多くのサイトで見ることが出来るのでしっかり確認しておくようにしましょう。
特にスキャルピングで短期取引をしている方は、無理にポジションを持っておくこともないと思います。
7.MT4の表記自体は変わらない
夏時間はプラス7時間
冬時間はプラス6時間
日本の標準時では、GMT+9となるので7時間の時差があります。
夏時間では、プラットフォームの時間表記が変わらないので、一日の始まりはMT4には0:00と書いてあります。
これを日本時間に変換する場合、XMのMT4の場合ですが、夏時間ではMT4の表記にプラス7時間、冬時間はプラス6時間すれば日本時間になります。
8.まとめ
最後にまとめとしまして、大事なことは相場を動かしているのは人間であるということです。
その相場を動かしている人たちの活動時間が1時間変わってくるということです。
そのため、夏時間と冬時間によって相場の動きも1時間ズレてくるとも言えます。
順張りで夕方以降に取引をされている方は特に時間軸も意識しておく必要があると思いますので夏時間、冬時間の違いは十分に把握しておきましょう!
時間の切り替わりにつきましては、夏時間は、3月第2日曜日午前2時~11月第1日曜日午前2時まで。
そして冬時間は、11月第1日曜日午前2時~3月第2日曜日午前2時までとなります。
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